SEOを究める(その6)

サイトの質を上げる?

しかしサイトのコンテンツを作りこもうとしてもその事業に詳しくないSEO業者は顧客のサイトコンテンツを作り込むことはできません。

このため、多くのSEO会社は2012年の今になってもまだリンクの販売を続けています。

リンクを売る以外に、外部から行うSEOはできないからです。

この時点でSEOという業界は縮小していくことが決定付けられたと言ってもよいでしょう。

実際多くの事業者が撤退し、私たちCross&Crown LLCも外部対策からは撤退しました。

しかしSEOの需要は多く、クライアントはこうした検索エンジンの動向を知らないため未だにリンクが売れ続けているのが現状です。

Googleは何か手を打ったのでしょうか?

ペンギンアップデート

2012年4月、Googleはさらに大々的なアップデートを行いました。

これがペンギンアップデートです。

白黒つける、という意味で再び白黒のペンギンの名前が採用されました。

パンダアップデートがコンテンツに白黒をつけるものだったのに対し、ペンギンアップデートはさらにリンクなどを含めた外的要因にも白黒をつけるものとなりました。

未だに被リンクに頼ったSEOが多い中で、このアップデートは過去にないほど厳しいものとなりました。

Googleは品質ガイドラインに違反しているサイトの順位を下げることを目的にしましたが、品質ガイドラインとは以下のようなものです。

http://support.google.com/webmasters/bin/answer.py?hl=ja&answer=35769#3

ではどんなサイトが順位を落としたのでしょうか?

1. 過剰な相互リンクによりリンクを獲得していたサイト

2. 大量にリンクが掲載されているだけの、ユーザーにとって価値がないに等しいリンク集からリンクを獲得していたサイト

3. 内容が薄っぺらな、コンテンツが実質的に存在しないブログからリンクを獲得していたサイト

おもにこの3つの要件に当てはまるサイト群です。

いわゆるテクニック型のSEOを行っていたサイトは軒並み順位を落としました。

筆者の知人も、800万件以上の競合の中で1ページ目にいましたが、次の日から400位台となり売上も20万分の1へ、その2ヵ月後、事実上の廃業となりました。

この知人の場合は、ブログからのリンクを大量に集めるという手法でしたが、これがスパムと判定されたわけです。

勝ち残ったサイト

勝ち残ったサイトはパンダアップデートには引っかからない良質なコンテンツを多く持ったサイトであり、ペンギンアップデートに引っかからない節度を持ったSEOを行っているサイトです。

リンク販売を行っているSEO業者にとっては悲惨な結果となりました。

ペンギンアップデートは、SEO業者のノウハウ(スパムではある)を壊滅させることが出来るアップデートです。

こうしたアップデートは、パンダ、ペンギン共に年に何回か行われています。

そして悪質なSEOを行っているサイトが次々と排除されています。