SEOを究める(その5)

Yahooエンジンの終焉

2010年、SEOが大きく変わる出来事が起こりました。

Yahooが独自の検索エンジンであるYSTではなく、Googleのエンジンを採用すると発表したのです。

これにより、GoogleとYahooの検索結果はほぼ似通ったものになるため、Google向け、Yahoo向けといったSEOは不要になりました。

MSNはBingと名称も改めエンジンも改良しましたが、シェアはごく小さく、事実上Googleによる独占状態となったものです。

パンダアップデート

アメリカでは2011年2月14日、Googleが大幅なアップデートを行いました。

このアップデートはパンダアップデートと呼ばれています。

なぜパンダなのか。

それは「白黒をはっきりつける」というGoogleの意思から来たものでした。

パンダアップデートの特徴は大きく分けて2つあります。

1.他のサイトのコンテンツをコピーしただけの役に立たないサイト、ユーザにとって価値のないサイトなどの低品質なサイトの順位を下げる

2.調査・研究結果、詳細レポート、思慮深い分析などのオリジナル性のあるサイトの順位を向上させる

このとき初めて、サイトのコンテンツ、つまり中身の質を重視した検索エンジンが誕生しました。

と同時に、これは今までのテクニック型のSEOが終焉を迎えつつあることの証明でもありました。

当時のSEO会社や制作会社、また当社のようなコンサルティングファームは、自社で何百というサイトを持ちそれらをリンクさせ合い順位を上げていましたが、コンテンツの質が重要視される新しいSEOに対応せざるを得なくなったのです。