SEOを究める(その2)

Googleの登場

1998年9月7日、アメリカで当時スタンフォード大学の博士課程だったラリー・ページとセルゲイ・ブリンが Googleを創業します。

seo1左の画像は、インターネットアーカイブに残されているGoogleの一番古いトップページ。1998年11月11日のものです。

Googleはその後2000年より日本でもサービスを開始します。当時カテゴリ型が主流だった検索エンジンの世界に、キーワードでの検索という前提でサービスをはじめたGoogleの手法は斬新なものでした。

さてこのGoogleの登場で、SEOは様々に変化しました。

Google登場まで、日本ではキーワードを記入したり、タイトルにキーワードを含めたり、あるいはページ内にキーワードを詰め込むといったことが行われていましたが、このほかにもキーワードを出来るだけ文頭に持ってくるというテクニックもありました。

これはNTTレゾナンス提供のgooがページ内の単語を拾い上げ、順位を決定していた為です。

こうしたSEOの手法がGoogle登場後一気に変わります。

それが「被リンク」です。

被リンクとは「自分のサイトにどこか別のサイトからリンクをもらう」事を指します。

こちらからもリンクすることでリンクを交換することは「相互リンク」と呼ばれていました。

こうしてたくさんのサイトからリンクをもらうことで順位が上がる仕組みが広まった訳です。

SEO業者の登場

実は日本では2003年頃までSEO業者というものがほとんど存在しませんでした。

キーワードを入れたり云々というのは製作者がやることであり、そうした作業を専門にする人はいませんでしたし、SEOという言葉自体が広まっていませんでした。

このため、筆者もSEOについては海外のサイトを見ながら学ぶしかなく、現在の様に簡単な翻訳サイトもありませんでしたから非常に不便でした。

これが被リンクにより順位が上がる、となりSEO業者が登場します。

何しろ自社でたくさんのホームページやリンク集を持ち、顧客のサイトにリンクをしてあげるだけで毎月多くの売上が上がるわけで、顧客のサイトを触る必要性すらありません。

当初は大手企業中心だった顧客層の広がりを受け、中小のweb制作会社もSEOサービスに参入、戦国時代に突入します。