3分で成約率を改善する方法がないか、と問われれば確実に「フォームの無駄を削る」と応えます。
それほどフォームの作りは重要です。
弊社の実験では入力項目を一つ削るごとにコンバージョン率が上がり、12個あった項目を5つにした時点で売上が2倍になりました。
これは問い合わせフォームのページに行ったにもかかわらず離脱したユーザーが多かったことから実行したものですが、一般的に管理者の手間を減らそうと入力項目を増やすケースがあるようです。
しかし1件の問い合わせ、販売、受注の価値を考えれば、管理者の些少の手間など取るに値しないものではないでしょうか?
例えば住所を入力してもらうのに郵便番号まで入力してもらう必要があるでしょうか?
管理者の手間は削減できますが、その町名を検索すれば郵便番号は簡単に分かります。
わずか5秒の作業です。
IT化によって手間が省けることは確かに多いですが、わずかな手間を惜しんでそれ以上に手間がかかる集客や販売を自動化できないのでは本末転倒となってしまいます。
サンプル請求を10倍にした方法
これもCross&Crown LLCのお客様ですが、資料請求とサンプル請求の2種類のフォームがあり、さらに名前のカナなど10近い入力項目が共にありました。
残念ながらこれらの資料・サンプル請求は月に1~2件程度しかなく、利益も上がっていませんでした。
そこで左の図の様に改変しました。
フォームは一つ、飾りもなしです。
飾りがないので携帯電話でもきちんと表示されます。
自動返信されるメールに資料PDFのURLを書き込み、ダウンロードできるようにしました。
資料のみの場合は、メールアドレスの入力だけで済みます。
無料サンプルが必要な場合のみ、名前・郵便番号・住所と電話番号が必要になります。
この事例で郵便番号を入れたのは、そのまま送り状をプリントする都合です。
見た目がシンプルなので、入力項目がとても少なく見えます。
手打ちが必要な入力項目は5つに減りました。
メールアドレスを入力すると、あと幾つか入力すればサンプルも取れるので、そのまま入力を続けるという流れが起こります。
結果、サンプル請求は20~30件/月となり大きく改善しました。