ハッカーとクラッカーは異なる

ハッカーというと、不正なアクセスを行ったり情報を漏洩させたりサイトを改ざんしたりといった悪いイメージがあるかもしれません。

しかし、実際はこうした悪質な人々はクラッカーとしてハッカーと区別されています。

ハッカーはもてる技術を生産的な方面で生かす人々のことでセキュリティ技術者などを指すのに対し、クラッカーはその技術を悪用します。

まずこの二つを定義しておかないとこの章の内容を混同してしまうので、念のため。

なお、ハッカーとクラッカーは報道などでもきちんと区別されることが少なくハッカーと言う言葉自体に悪いイメージが定着してしまっているため、最近ではハッカーをあえて「ホワイトハッカー」と呼ぶ流れが出ています。

ハッカーは少ない

ハッカーの数は大変少なく、日本ではざっと10万人不足していると言われています。

日本ではインターネット上のセキュリティ事情が悪く、いわば「やられ放題」なのは人材とスキルの不足が大きな問題となっているためです。

このため最近では国を挙げて育成に取り組んでおり、国内最大のハッカーコンテスト、SECCONの後援を見ると、内閣官房情報セキュリティセンター、経済産業省、総務省や警察庁など国の機関が並んでいます。

http://2013.seccon.jp/sponsor.html

Cross&Crown LLCでは自社サービスを通じてセキュリティの問題に対応することが多いため、自社はもちろん他社とも協力の上、ハッカー(ホワイトハッカー)の育成を行っています。

また上記のSECCONにも可能な限り社内全員で参加し、スキル向上を図っています。